ブログ『正解』はお客様次第 をアップしました。
『正解』はお客様次第
こんにちは、石岡です。
今回は、僕がお客様にプレゼンする際に考えている事、
気をつけている事を書きますね。
ウチの会社に頂くお問合せの大半は、パーテーションやタイルカーペット、OAフロアなどの内装工事です。
当然、お客様から商品の品質についての質問もいただきます。
パーテーションに関しては、20年以上専門でやってきましたから、何を聞かれても大抵の事は正確に即答できます。
正直、タイルカーペットやOAフロアについては、パーテーション程のキャリアはありませんから、現在猛勉強中です(汗)
(正直に書き過ぎでしょうか?是非、テストで僕を呼んで質問攻めにしてください笑)
前回も『正解』という言葉を使って話をしましたが、
僕が今回書きたいのは、
『正解』の答えと『正確』な知識は、必ずしもイコールでは無いという事です。
例えば、タイルカーペットの話。
お客様から商品の指定無しで僕が見積もる場合、
基本的に僕は、東リのGA400という商品で見積ります。
理由はただ一つ、安いからです。
僕自身、高額な商品からプレゼンされるのが嫌いですし。
でも、相見積り先の方々は、ほぼ皆様GA100で見積もっているようです。
(誤解されないように言いますが、GA400の方が安いってだけで、GA100が高額ボッタくり商品ってわけではありません)
確かにカタログやネットを見てみると、GA100の方が耐久性に優れていて、スタンダードな商品とのこと。
うーむ…
僕は今まで間違っていたのだろうか?
そう思い、自分の会社のタイルカーペットを観察してみました。
貼ってから丸3年経過しています。
ちなみに、ある量販店の安価なPB商品なので、恐らくはGA400以下の品質でしょう。
直射日光はそれほど浴びません。
それに、僕の会社は土禁なので、泥汚れはありません。
ですから、摩擦によるヘタレや、歩行などによる潰れだけの劣化になります。
場所によって、大きく分けて3段階と言ったところでしょうか。
劣化大 イスの下 ほとんど事務所にいない僕の所ですら、完全に潰れている
劣化中 通路 歩行量が多い所はやはり痛むが、イスの下程ではない
劣化小 応接 商売柄、来客数が少ないのも理由だろうが、ほぼ痛み無し
さて、手前味噌ではありますが、これは『正確な』情報です。
では、『正解』は?
答えは、お客様の考えにしか無いと僕は思います。
例えば、タイルカーペット貼替のタイミングです。
もちろん、汚れやヘタレが目に余るようになったら変えますよね。
でも…
そもそも、『目に余る劣化』てのが、それぞれのお客様の主観でしかありません。
オフィスの状況、床仕上げに対しての考え方も人それぞれでしょう。
イスの下とオフィス内の通路を、別々の柄にするお客様は少ないと思います。
応接だって、ウチはオフィスの一角にオープンでスペースを設けているだけですが、きちんと別室で設けている建物だって多いでしょう。
別室なら貼替は容易ですから、通路や事務所にGA100を用いて、
応接や会議室はGA400で十分と言えるのかも知れません。
(ちなみに、カタログ記載通りの台詞です笑)
なら、オープンスペースは?
GA100とGA400のどちらが正解かは、人それぞれじゃないでしょうか。
耐久性に優れたGA100の方が、貼替サイクルが長く済むから経済的だという意見がありますが…
『耐久性に優れたGA100』の部分は、確かに『正確な』情報です。
しかし、『貼替サイクル云々』は上記で説明した通り、お客様の主観の部分ではないでしょうか?
業種(使用環境)や予算も人それぞれです。
ちなみに、先日タイルカーペットを張り替えたお客様は、
約20年ぶりのオフィス全面貼替でした。
20年に一度の貼替のお客様と
5年に一度のお客様では、『正解』も変わると思いませんか?
もっとも、
5年間劣化しないようにって考え方と、
5年で張り替えるから安いやつでいいやって考え方と、
5年の話だけでも両方ありますけどね(笑)
パーティションだって、『正解』と『正確な情報』は違います。
基本的に、アルミパーティションには遮音性能は求められません。
音を気にする会議室や応接には、より高価ですが、遮音性能が高いスチールパーティションに、ロックウールを充填する仕様をお勧めしています。
これは、『正確な情報』です。
でも、ある工場のお客様が、こう話されました。
「アルミパーティションでも、十分静かになるけどね。」
僕は、この方の意見を否定しません。
何故か?
それは、こんな経験があるからです。
別の工場でも、アルミパーティションで生産ラインを設けているお客様がいらっしゃいました。
その方から、このような要望を頂きました。
「廊下に生産ラインの騒音が漏れるから、扉の下のすき間をゴムで塞いでくれ」
それも、厚さたった1ミリのペラペラのものです。
結果は…確かに、騒音が多少抑えられたのを、僕もハッキリと感じられました。
人の話し声と、機械が動く騒音では、人の感じ方も違うものです。
もちろん、音の大きさだって関係あります。
でも、真実は常に一つ。
『うるさいと感じればうるさい』
のです。
長くなりました。
そろそろ締めくくりです。
冒頭で、僕を呼んで質問攻めにしてくださいと話しました。
別に、テストの為だけじゃないのです。
僕と一緒に悩みましょう。
正解はお客様の中にだけ、ですから。
…とは言いつつも、
こんな僕を信じてくれて、全てお任せいただけた際は、嬉しい気持ちになったりするのもまた、正直なところですけど。