新しいオフィスの内装工事… 最初に考えるべき工事とは?
移転や開業などで新しい事務所を開く際には、様々な内装工事が必要な場合があります。
内装が全て終わっている物件、全面改修が必要な物件など、色々なケースがあります。
石岡鋼建がオススメする、最初に検討するべき内装工事はパーテーション…ではありません。
それは、OAフロア(フリーアクセスフロア)です!
床上に散乱するケーブル類を、床下に配線する事によって、つまずきなどの事故を防ぎ、見た目もスッキリ美しくなるOAフロア工事。
パーテーションの専門業者でありながら、OAフロアを一番に提案する理由は、
後回しにすればするほど損をするかもしれないからです。具体的には、
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事務機や家具を設置してしまうと、余計な手間や費用がかかる
OAフロア工事をする際には、一旦設置した家具や事務機を移動しなければなりません。
自分でやると膨大な手間がかかりますし、外注したら、決して安いとは言えない金額が必要になります。やはり、何も物が無い状態でOAフロアを敷くのが、一番ムダがありません。 -
着工前の床仕上げが新しいタイルカーペットの場合、再利用できる
既に敷かれている新品のタイルカーペットが無駄になる事はありません。
大抵の場合タイルカーペットは、何度でも剥がして貼ってを繰り返すことが出来る接着剤を使用しています。ですから、新しく敷いたOAフロアの上に、剥がしたカーペットを復旧する事も可能です。 -
パーテーションを先に設置してしまうと、後で余計な費用がかかる場合がある
もちろん、パーテーション設置後でもOAフロア工事は可能です。
しかし、先にパーテーション等の間仕切を設置してしまうと、扉の下端を切り詰めたり、開き勝手を変更しなければならない場合があります。また、間仕切を撤去したり移設した場合、設置していた部分が空洞になってしまうため、必ず床工事が発生します。
以上となります。
少しでもOAフロアに興味があるならば、間仕切よりも先に、まずはOAフロア工事を検討してみてはいかがでしょうか?
OAフロア3つのメリット
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配線が邪魔にならないのでオフィスが綺麗に見える
配線をすべて床下に通し、床面に配線が一切露出しないためオフィス全体の美観が向上します。
配線は極力見えないようにした方が来客からの印象が良いのでオススメです。 -
配線を固定していないのでレイアウト変更が容易
フリーアクセスフロアはフロアダクトと異なり取り出し口が決まっていないので、自由なレイアウト変更が可能です。
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配線につまずくことがなく安全で配線の損傷がない
配線関係が外に出ていると、そのケーブルに躓いて怪我をすることも防げます。
OAフロアの種類
1.置き敷きタイプ
床に専用のシートを敷いた後、置いて並べていくだけのタイプです。
安くて、施工が短時間で完了出来るのがメリットです。軽量である事も長所です。
デメリットとしては、他のタイプに比べて通線量が少ないことや、レベル(高さ)調整が出来ないため、床の高さが水平から極端に狂っていると、施工後にガタツキが発生する場合があることが挙げられます。
歩行感 | ★★☆ |
断熱性 | ★★☆ |
工期 | ★★★ |
コスト | ★★★ |
2.溝配線タイプ
施工方法は1と変わらないのですが、通線スペースをしっかり確保した上で、そこに蓋をしてあるタイプです。
1のメリットに加えて、通線量が1より多く、通線作業も楽です。また、高価ですが不燃材を用いたものもあります。
デメリットは、1と同じく高さ調整が出来ない、1と比べて高価である点でしょう。
歩行感 | ★★☆ |
断熱性 | ★★☆ |
工期 | ★★★ |
コスト | ★★★ |
3.レベル調整タイプ
1や2は、ただ置いて敷詰めていくだけのものですが、このタイプは違います。まず、支柱を並べて、それぞれの高さを床のレベルの狂いに合わせて調整します。その支柱の上に、パネルを並べていきます。
最大のメリットは、パネル下(床下)に支柱が点在するだけなので、通線スペースが最大で、通線作業そのものも楽だという点です。不燃性が高い商品も多く、耐荷重に最も優れている材料があるのも、このタイプの特徴です。
デメリットとしては、施工が1や2より長期間必要で、工賃や材料費も高いです。1や2より、材量が重い事もデメリットでしょう。
歩行感 | ★★★ |
断熱性 | ★★★ |
工期 | ★★☆ |
コスト | ★☆☆ |
OAフロアの参考価格
・OAフロア+タイルカーペット(50㎡)
H50㎜置き敷きタイプ
¥300,000
搬入費、施工費、運送費込み/税別(仙台市内、平日日中チャーター便)
結局、どれがオススメなの?
石岡鋼建としてオススメなのは、1の置き敷きタイプです。
安くて、工期も短期間です。
不燃性を重要視されるオフィス環境というのも、かなり特殊な環境ですから、評価の対象になり辛いかと思います。通線量が最も少ないのは確かですが、一昔前に比べれば通線スペースが広く設計されています。
パソコンや電話が数十台並ぶような、広々としたオフィスでもない限り、3のレベル調整タイプでなければならないというケースは少ないと思います。
通線作業のしやすさというのも、そこまでお客様にとって重要な点でしょうか?
大抵、通線作業は電気通信業者の仕事です。
頻繁に通線作業が発生して、なおかつそれをお客様が自分で担当するような環境でもない限り、お客様が高額なお金を支払うべき部分と言えるでしょうか?
次に、床の高さの狂いに関してですが、+-10ミリ程度の狂いであればそこまで気にならないと思います。どうしても床から浮いてしまうような場合でも、簡単に床へビス固定出来るタイプもあります。また、3のレベル調整タイプは、施工直後は確かに水平ですが、経年劣化で反ってしまい、ガタツキが発生するケースがあります。そうなると、結局は再度のレベル調整や新規パネル購入が必要になってしまいます。
次に、耐荷重の問題です。よく誤解されるのですが、
パネル調整タイプが飛び抜けて高い耐荷重性を持っている訳ではありません。仕様によっては、置き敷きタイプの方が耐荷重に優れているものもあります。
また、大型書庫や金庫などを設置する際には、どのタイプでも補強工事が必要になる点も変わりません。台車で重量物を運搬する際、搬入経路にコンパネ等を敷かなければならない点も変わりません。
溝配線タイプは、置き敷きタイプとレベル調整タイプの両方の長所をカバーしているとも言えますが、両方の短所も同時に持っているとも言える面もある為、メリットを感じられる環境が限定的だと言えます。
上記の理由から、必ずレベル調整タイプでないといけないと言えるような、強い理由がない限り、弊社としては置き敷きタイプをオススメしております。詳しくは担当者までお問い合わせ下さい!