『安かろう悪かろう』と『適正価格』
こんにちは、石岡です。
今回は、僕が印象に残ったお客様のお話です。
以前、オフィス移転の際にパーティション工事とOAフロアやタイルカーペット、原状回復工事等を任せて頂いたお客様(医療系のシステム販売、保守)から聞いたのですが、
「値段が安いと、品質が疑われてしまうよね」
…と、そのお客様の所長さんがつぶやきました。
「石岡さんの見積りが安すぎたから、実は私も頼んでから仕上がりが不安になったんだけどさ。綺麗に収めてもらえて安心しました。」
僕は笑いながらお礼を言った後、
「そうですね、安すぎるせいで注文してもらえないこともあるでしょうね。」
と答えると所長さんが、そうですよ!と深くうなずいて、熱弁しました。
「ウチも同じなんです。
誰でも知っているような、超大手の看板がついた会社は、値段がウチの倍だったりするんですよ!それでもみんな、その超大手の看板にお金を払いたくなっちゃうんですよね。
サービス内容は変わらないのに…」
「結局そのお客さん、追加の要望やらオプションやらで、大手に凄い料金を請求されて後悔したって。ウチに頼んでもらえたら、そんな事にはならなかったのに…
良心的な値段で見積りを出しても、そのせいで選んでもらえないんですよ!」
…という話なんですけども。
誤解の無いように僕から言うと、大手でも良心的な会社はあるでしょうし、
良心的な社員もいるでしょう。
それでも、同じサービス内容なのに価格は全く違うというのは、建設業でもよくある事です。
ウソだと思われるかもしれませんが、
僕が5万円以内で出来る工事で、30万円以上請求されたお客様もいらっしゃいます。(まあ、上記の所長さんなんですけど(笑)ホント色々と教えてもらいました)
そもそも、僕は現在も複数のメーカーからの施工依頼を請け負っています。
相見積り先が依頼したメーカーによっては、結局はどこに頼んでも組み立てる人は同じで、払うお金だけが違うかもっていう(笑)
『正しい経営者』なら、値上げを考えるのかもしれません。
でも、僕は現在、値上げを考えていません。
当たり前ですが、大きい会社は抱えているものも大きいと思います。
社会的役割も違います。
大手には大手の、僕には僕の『適正価格』がある。
僕は、自分を信じてくれるお客様に対して、自分のベストを尽くすだけです。
価格でも、品質でも。