変えたくないもの

こんにちは、石岡です。

 

今回は昔話も交えながら書きたいと思います。

 

先日、かかりつけ医の先生にこんな事を言われました。

 

「石岡さんはいつも休みなく忙しそうだけど、外国人を雇ったりはしないの?」

と。

(以前、私の休日日数を聞いて看護師さんが悲鳴を上げた事があります笑)

 

私は説明しながら否定しました。

 

「先生、パーテーション工事ってお客様への挨拶や打合せを、職人が自分で行う仕事なんです。新築現場みたいに、マナーや会話スキルがあまり問われない状況じゃないんです。先生のところに来る工事業者も、技術以外もちゃんとした人じゃないと困るでしょう?日本語が余程上手くない限り難しいんです。」

 

先生はキョトンとしていましたが、その後ろの看護師さんがメッチャうなづいていました。

工事業者に対して何か不快な思いをした事があったのでしょうか(笑)

 

私は今年9月でキャリア30年になります。

この仕事を始めた時、ケータイはまだアナログで、インターネットも黎明期だった様に思います。

デジタル移行後の通話品質、iモードやカメラ付きケータイの登場時は衝撃を受けましたよね。

 

私は青森でキャリアをスタートしましたが、30年前親方にこんな事を教わりました。

 

「朝イチ、現場に挨拶しに行く時は手ぶらで行け、工事の準備はその後だ」

と。

 

つまり、メーカーや販売店の連絡ミスなどで、お客様とアポイントが取れていない可能性があるから、あくまでも挨拶後に工事許可を得てから準備すべき。

許可を得ていないのに道具を持ちながら伺う事は失礼だ、と。

 

私は今でもこの教えを守っています。

 

ただ、仙台の街中のビルのお客様を訪ねる際は、どうしてもアポの30分~1時間前に、

道具一式を一旦建物入口に降ろしてから、パーキングに車を移動せざるを得ません。

 

それでも、そこから先は挨拶を済ませてからにします。

 

何を当たり前のことを、と思いますか?

 

でも、一般的にはそこまで徹底されていないと思います。

腰に道具を下げてインパクトドライバーと脚立を持ちながら挨拶する人ばかりでは?

 

そこまでする必要があるか疑問ですか?

 

確かに今は30年前よりアポイントが確実な世の中です。

昔に比べて、指示通りに現場に向かうと

「今日が工事日なんて聞いてない!」

と、おりを受ける事もほぼ無くなりました。

(どうしてもゼロにはなりませんね…)

 

それでも私はその教えを継続していますし、

若い社員にも徹底させています。

 

いくら時代やツールが変わっても人の本質は変わりません。

 

だから、変えてはいけない

ずっと大事にしなければならない事ってあると思うのです。

 

皆様はどう思われますか?