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中間業者は通訳者

中間業者は通訳者

 

こんにちは、石岡です。

 

 

職人さん同士の会話で、よく耳にする台詞の一つに、

 

「あの人は『モノ』が分からないからなー(―“―)」

 

…というのがあります。

 

この場合の『モノ』というのは、

 

商品や材料の名前や性質、施工要領、

もしくは他業種も含めた工事の中身、流れ等を指します。

 

勿論、メーカーや工事業者は、ある程度の知識を求められるのは仕方がないでしょう。

 

(ある程度、です。個人的には、お客様に迷惑をかけない程度で十分だと考えます。ウチのWEB担当の三浦が、工事の中身に関しては僕と同じレベルに到達する必要が無いように。それが役割分担であり、『専門』知識ですね。)

 

では、お客様はどうでしょうか?

 

当たり前ですが、ハッキリ言って、お客様は

『素人』

です。

 

失礼な言い方で申し訳ありませんが、

 

病院でお医者さんに診てもらう患者さんと同じです。

 

「素人が無茶苦茶言いやがって(`´)」

 

…みたいな台詞は、ちょっとおかしいですよね。

 

 

素人だから、病院に行くのです。

 

自分で手術出来ないから、専門の技術者に頼むのです。

 

 

…ほら、言葉を入れ替えても違和感が無い。

 

つまり、

素人が~~とか、常に偉そうに言いたがる人は、

 

僕に言わせれば、

「自分は、素人が当然知っていたり、簡単に出来るノウハウしかありませーん」

 

…と言っているようなものなのです。

 

だって、業界用語や専門用語なんか、そこまで詳しく一般の人が解る訳ないでしょう。

 

誰だって、最初は素人です。

 

「しーえっちがにーごーのわいどがぜろきゅーはちまいで、どあがおやこいちにーのふらっしゅおいっかしょねー。あ、かべかべまっすぐだからえんどのめいたわいらないよー」

 

はい、上記の意味が解りますか?

 

アルファベットや漢字を用いれば、何となく想像は出来るでしょうけど、

 

聞くのと読むのは違います。

 

音声に『漢字』はありません。

電話で一方的に平仮名まくしたてられて、

 

「CH(天井高)がニーゴー(2.5m)のワイド(幅)が09(0.9m)8枚(8スパン)で、ドアが親子イチニ―(1.2m)のフラッシュ(窓無し)を1カ所ねー。あ、壁~壁真っすぐだから(壁から壁まで、真っ直ぐ一直線に仕切る)、エンドの目板(仕切を途中で止める場合の小口塞ぎの部材)はいらないよー」

 

という風に、素人や初心者が、脳内で即座に自動翻訳出来る訳がないでしょう(笑)

 

出来なきゃ困りますって言うのなら、

難易度をグッと下げて、

 

「マズワウロコオホウチョウノセデトリ、サケトショウガデアラッタアトニシオオテキギフリ、ワカシタオユニクグラセタアトニコオリミズオモチイテシモフリニシマス」

 

を、嫁や母親の前で翻訳してみてください。

ちなみに、これも我が家では僕の仕事です(笑)

 

書いている本人がクラクラしてきたので、話を元へ。

 

 

つまり、一般のお客様と工事の件で打合せや商談をするに辺り、

僕たちは言わば、通訳でなければならないという事です。

 

日本語が出来ない外国人の観光客に道を尋ねられた時のように、

 

分かり易く。

時間が許せば、一緒に歩いて連れて行ったり。

 

たとえ内装工事であっても、

そんな時のような気持ちが必要なのではないでしょうか?

 

そんなの相手するのが面倒くさいなんて言えるのは、

よほど経営が順調で、楽して儲けている人なのでしょうね(笑)

 

ウチの会社がそんな風になれる日が来るのかどうか…?

 

まあ、(笑)って茶化してしまう内は無理でしょう(笑)

 

そんな商売に興味もありませんし。

 

大きな会社ではなく、あえて小さなウチをお客様が選んでくれる理由。

 

僕も三浦も、

いつもお世話になっているウチの外注先も、

決して忘れてはならない事でしょう。